みっつのはなわ『ゴボーを持ちながら』(KAVCアートジャック2018参加・演劇作品)

みっつのはなわ『ゴボーを持ちながら』
(KAVCアートジャック2018参加作品)

◆◆ Introduction ◆◆
遊園地のショウタイムのように、時間になると約束の場所へやってくる女2人が繰り広げるひととき。2人は何かを待っている。だけど、ただ待つだけでは飽き足らない。お芝居はもちろん、時にはゲームのように、時には踊るように。何が見られるかはお楽しみ。ゴドーを待つのは男2人、ならば女2人は何を待つ?片手に、ゴボーを持ちながら。

***

神戸アートビレッジセンター(KAVC)全館をつかったアートイベントに参加させていただきました。神戸を中心に活躍するパワフルな女優さん2人、北村美和さんと津野あゆみさんとの3人で結成したユニットです。

タイトルは、見ての通り、ベケット作の不条理劇「ゴドーを待ちながら」のパロディです。KAVCのロビーに、時間になるとやってくる女優2人が、時にはその場にいるお客さんを巻き込んだ即興性のあるパフォーマンスをしながら、何かを“待って”いる短編劇を挟む、一話15分程度のパフォーマンスでした。役者2人の衣装のセンス良さ、キュートさ、お客さんを巻き込む即興性の発揮、ゲストによるギター生演奏もありの、小規模ながら盛りだくさんの挑戦となりました。構成は、全8ステージのうち最初の1回目をプロローグ編、最後の8回目をエピローグ編として、朗読や役者のアクションによるアプローチを、中間の6編を2パターンのメインとなる短編劇を交互に上演するスタイルでした。

作っていて、なぜだか「ゴドーを待ちながら」のシーンとリンクするようなところも出てきたのが面白かったです。

◆◆公演記録◆◆
【CAST】北村美和(いるかHotel/和の木)/津野あゆみ
【STAFF】構成・演出:英衿子
【日時】2018年9月15日・16日
【会場】神戸アートビレッジセンター 1階 1room
【web】https://www.facebook.com/mittsunohanawa/